るい動物病院のブログ 知多半島エリアで往診専門の動物病院をしています
検査機器の点検
2017年06月14日 (水) | 編集 |
るいちゃん号には、様々な検査機器を車載しているのですが、その一つに血球計算器というものがあります。

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赤血球や白血球の数を数えてくれる器械です。

今日の午後は、この器械の定期点検に来てもらいました。
業者さんも、炎天下の中で器械の点検をするのはうちくらいのものだと思います(笑)。
ほんとにご苦労様です。

るいちゃん号が動き出して丸3年。
点検の方もびっくりされますが、ちゃんと問題なく動いております(^^)

本当は精密機器なのでしょうが、夏の暑さにも冬の寒さにも負けず、悪路の振動にもめげずによく頑張ってくれています。
訪問先ですぐに血液検査の結果が出せるということは、私の往診にとってはメリットがとても大きいです。

この先も日々トラブルが起こることなく、ちゃんと作動してくれますように~。。
ペットの食事は何が正しいのか
2017年06月08日 (木) | 編集 |
『犬や猫はドッグフード(キャットフード)と水のみで十分に栄養が取れるので、人の食べているものは与えてはいけない』

よく言われている話です。

一般の獣医師や動物病院はドッグフードを推奨しているところが多いというのも事実です。

最近は、そのことに疑問を持たれた飼い主様が手作り食を作って与えていたり、ネットのサイトに手作り食レシピが載っていたり、本も沢山販売されるようになっています。

いろいろ勉強されている方々が、セミナーを開いたりもしているようです。

私も2,3年前までは、犬はドッグフードを食べて入れば健康を維持できる、ということになんの疑問も持っていませんでした。

ドッグフードというものを真剣に調べていくと、メリット・デメリットはいろいろあり、疾患の管理などにおいては、最優先事項となる場合もありますし、忙しい日常の中では犬や猫のご飯まで毎日作ることは大変なので既成のフードはとてもありがたいものです。
ただ、今は、全否定するつもりはないけれど、”決してペットにとってのパーフェクトフードではない”という認識でいます。

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今、”比較統合医療学会”という獣医師を中心とした学会が主催している、獣医師を対象とした栄養療法のセミナーが開講されており、私は去年から勉強に参加しています。
獣医師が真剣に学び、考える
手作り食の勉強です。
アメリカで学ばれた先生が講師となり、理論的に手作り食というものを講義していただいています。

一般の方が、自分の(人の)食事を作り感覚でペットの食事を用意するといろいろと過不足が出ることがあり、なにが正しいのかわからないことがハードルとなって、手作り食はなかなか難しいという認識ようなのですが、ちょっとしたコツを押さえれば、そんなに難しいものではないと思っています。

セミナーに参加されている先生方の中にはずっと以前から手作り食を飼い主さんに推奨され、様々な病気や体調管理にめざましい成果を出されているようです。

犬の栄養学という分野は、まだ確立された学問ではないので、エビデンスに基づいて話をするのは難しいというのが現状ではあるのですが、人の栄養についても合わせて勉強していくと、人でも”栄養””食”ということについては、さまざまな考え方や理論があり、正解は一つではないのだ、ということだけは理解できるようになりました。

食について、興味・関心の高い飼い主さんは多く、一生懸命勉強されている方からは、
『獣医さんはドッグフードしか勧めてこなくて、食のことを分かっていない』
そんな評価をうけることもあるのですが、

世の中には真剣に”食”について考えて、日々頑張っておられる獣医師も沢山いるのだということをご理解いただければと思います。



予防接種③
2017年04月24日 (月) | 編集 |
前回、ワンコは基本的に臆病なので・・・と書いたのですが、同じ『臆病』にもタイプがあって、こんなタイプの子は、長居して待っていると、逆効果になることがあります。

知らない人が来ると、吠えもせず尻尾を巻いて、耳が伏せちゃっている状態のワンコ。
まったく外に出ず、家族以外と接点がない室内犬とか、小型犬に多いです。

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(あんた誰だ~、あんた誰だ~!)
って、ワンワン吠えているタイプの子は、私と出会った瞬間に興奮のピークが来て、だんだん治まるタイプなので、知らんぷりしていても寄ってきてニオイをクンクン嗅いだり、離れたり寄ってきたりを繰り替えしてもらううちに落ち着いてくる場合が多いのですが。

尻尾巻いて逃げ回っちゃう子は、
(いや~~~、そばに来ないで~~~!)
といった感じで、心臓が口から飛び出してきそうな恐怖を感じるタイプ。

じーーーーーーーーーっと我慢していて、限界がくると

『ばーーーん!!』

って爆発しちゃうので、さっさとやらないといけない。
こちらも注射の準備は万全にして、飼い主さんにさっと捕まえてもらって、抱え上げた瞬間に打ってしまう感じです。

”注射”が怖いのではなくて、”知らない人の何もかもが怖い”のです。

捕まらなくて飼い主さんが追いかけまわしたり、エリザベスカラーを付けたいけどもたもたしちゃったりすると、恐怖が極限に気て、パニック状態になって、注射以前にどうにも手が付けられなくなる場合もあります。

3分・5分待っていても、残念ながら心を開いてはくれないようです。

私はオトモダチなりたいんだけどなー、っ思うんですけどね。
獣医さんは残念ながら、動物に好かれる職業ではないんだよなーって思う瞬間だったりします。。。
予防接種②
2017年04月24日 (月) | 編集 |
ふだん往診で呼ばれるお宅は、どちらかというと高齢だったり、病状が深刻だったりするケースが多いのですが、この時期は、狂犬病の予防注射やフィラリア予防の関係で呼ばれることが多く、若くて元気のいいワンコさんと沢山会えるので、往診に伺うのもちょっとテンションがあがります。

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時々、お問い合わせであるのが

『うちのこ、キツイからまともに注射を打たせてくれるかどうか・・・』

とか、

『咬んでくるかもしれないから、口輪がいるかも・・・』

というお電話です。
多いのが、外飼いの柴犬とか、中型犬クラスのミックス犬に多いような気がします。
伺ってみないとわからないので、ひとまず往診宅に向かいます。

確かに、ワンワン吠えてはいるのですが、攻撃的な感じではないんですよね。

全てに当てはなるわけではないのですが、基本的に犬は臆病な動物。
ワンコさんが知らない人をみて吠えるのは、

『恐怖からくる防衛』
なのです。

(あんた誰だ~、怖いよー、怖いよー)

って言っているだけなんですよね。

なので、ワンコに目を合わせることなく3~5分くらい主さんとお話していると、なんとなく落ち着いてきます。
日頃、予防注射は動物病院で格闘になるようなので、飼い主さんもやや躊躇してしまうものですから、

『どうやって持てばいい??』

なんて言いながら、首を捕まえようか抱えてみようか・・・などと体制を整えようをしているうちに、チャっと打ってしまえば、

『あれ?もう打ったの???』

という感じで終われる場合もあります。

こういう子達は、日ごろあまり病気もしないので、動物病院に行く機会も少なく、しかも車に乗る機会も、室内に入る機会も少ないので、すべてのことが、びっくりドッキリになってしまうんでしょうね。

そんな興奮と緊張状態で注射を打たないといけないわけですから、抑え込む→余計に怖い!

この時期は動物病院は忙しくなりますから、のんびりとワンコの緊張を解いている余裕もないので仕方ないのですが、そのために病院嫌いのワンコを増やしてしまっているのかもなーと、勤務医時代の自分に反省しています。

ワンコの性格も千差万別。

当然このパターンに当てはまらないケースも多々ありますし、飼い主さんに怪我をさせるわけにもいかないし、自分も怪我をしたくはないので強引に接種する場合も出てきますが、飼い主さんには愛想がいいのに動物病院は大嫌い!という子は、意外とご自宅だとお利口さんに接種させてくれるかもしれませんよ(^-^)



予防接種
2017年04月08日 (土) | 編集 |
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このエリアでもようやく今週後半から桜が満開になり、桜の景色を楽しみながら往診先を移動しています。

4月に入り、狂犬病の予防接種や、フィラリア予防のご依頼など、本格的な予防シーズンに突入しました。

往診を始めてから3シーズン目。
初めての年からお声をかけていただき、大きな病気をすることのないワンコさん達でも、1年に1回会える日です。

最初の年は自分に余裕がなく、予防関係だけでもかなりテンパっていたと思うのですが、3シーズン目になると、訪問先の数が増えてきても気持ちに余裕が生れます。

尻尾をプンプンに振って大歓迎をしてくれたプードルちゃんが、注射を打った瞬間
『何すんのよ、騙された!!!』
という態度になり、お会計の際は、全く近くに寄ってきてくれなくなって、ちょとショックを受けたり、
飼い主の方ともフードや、しつけの話など、病気ではないペットならではの心配事を聞いてみたり。

病気知らずの子は、そもそもあまり伺うことがないので、お会いするのも2回目か3回目だったりするお宅もあるのですが、一度でもご自宅に伺うと、飼い主様と打ち解けた感が強くなり、なんだか親戚のおじちゃんやおばちゃんちの犬を診ているような、そんな気持ちになります。

今年で獣医師になって20年(21年目?)になるのですが、勤務医時代はその忙しさから、予防関係は、なんとなく”マニュアル化された作業”のような動きになってた部分もあり、往診現場では去年までは効率よく勧めていくことに頭がいっていたのですが、今年はなぜか、今までの獣医師人生の中で、ものすごく楽しい予防シーズンになっています。

せっかくの機会なので、健康な子に、いかに元気なままで毎日を過ごしてもらえるか、そんなご提案ができたらな、と思っています。

往診のメリットは、お話できる時間が長いということ。
病気ではないけど気になることや、フードのこと、シニア時期を迎えるにあたっての不安など。
どんな些細なことでも、この機会におっしゃってください、一緒にモヤモヤを解消していきましょう。

ただ、ありがたいことですが往診依頼件数は年々増えており、これからハイシーズンを迎えるにあたり、ご希望のお時間でお受けできなかったり、予防関係以外の通常診療での訪問依頼も同様にありますので、時間通りに到着できないこともしばしば起こります。

できればお早めに、お時間の余裕を持ってご予約いただけるとこちらも助かりますので、協力をよろしくお願いいたします。

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桜の開花を待ちわびていたので、いつも以上に桜の景色が美しく見えます、
季節の移り変わりを肌で感じることができるのも、往診のメリットのような気がします。

芽吹いてくる草木にエネルギーを分けてもらいながら、頑張りたいと思います。