るい動物病院のブログ 知多半島エリアで往診専門の動物病院をしています
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年末年始の休診日のご案内
2016年12月26日 (月) | 編集 |
12月30日(金)~1月3日(火)まで終日休診となります。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
"覚悟する”ことと”諦める”ことは違う
2016年11月22日 (火) | 編集 |
私は往診専門ですから、動物病院に連れていくこと自体がストレスになるような高齢犬や、さまざまな病気の末期の患者さんからの依頼が多くなります。

『かかりつけ医からは、もうやることはないと言われた』
『このまま治療を続けるのも可哀想だから、無理して通院せずにおうちで看てあげたほうが・・・』

そんな患者さんです。

私も勤務していた十数年は、そういった決断を下さざるを得ない状況にしばしば遭遇してきました。
決して軽い気持ちではなく、それがおそらく一番よい選択なのではないかと思っていたからです。

状態が悪いのに、車に揺られ、待合室で待ち、診察台の上で治療する・・・それが患者さんにとって有益と思われないケースも出てくるのは事実です。

ただ、そう言われて動物病院とのご縁が切れた飼い主さんが、その後、どんな思いで、我が子と接しているのだろうかということを真剣に考えることはなかったかもしれません。

今は日常的にそのような患者さんと接しています。


自力で起き上がることができなくなった子は、なんとかして飼い主さんとコミュニケーションが取れるように。

食欲がなくなった子は、なんとかもう一度、美味しくご飯を食べてくれるように。

辛くて苦しそうな子は、なんとか気持ちよく過ごせるように。

腫瘍で、まだ元気はあるけれど、積極的治療は希望されない飼い主さんには、1日でも長く元気で穏やかに過ごせるように。

今まで十数年、本気でかかわることがなかった患者さんと、飼い主さんと真剣に向き合います。
いわゆる”ターミナルケア”です。

犬や猫の寿命は一般的に15~16年。
飼い主さんも永遠に一緒にいられないことは充分に承知されています。

いつか遠くない将来にお別れの日が来るという『覚悟』はしているのだと思います。

でも、状態が悪く、かかりつけ医になす術がないと言われても、私を、往診を呼ぶということは、『諦めたくない』のだと思います。
最期までなんとかしてあげたい、何かをしてあげたいと思われているのだと思います。

治療以外に飼い主になにかできることはないのか。
どうしたら、残された時間を気持ちよく過ごせるのか。
寝ている敷物の厚さはどんなものがいいのか。
お部屋の温度はどのくらいがいいのか。
何なら食べてくれるのか。そのように与えたらいいのか。
お水は冷たいままでいいのか、温めたほうがいいのか。
体が汚れた時はどうすればいいのか。
オムツはしたほうがいいのか、ペットシーツはどんなものがいいのか。
寝がえりはどのタイミングがいいのか、寝ているときは起こさないほうがいいのか。。

おうちによって、患者さんによって事情はすべて違ますから、本当にいろいろなことを聞かれます。
全てを的確にお答えできるわけではありません。

でも、今まで、こういった細かいことを獣医師に相談できず、不安なまま過ごされていたのかと思うと、今まで十数年、最後の最後まで関わることがなかった患者さんたちに申し訳なかったという思いさえすることがあります。

何か月も元気で頑張ってくれる子もいれば、ケアの甲斐なく数日で亡くなってしまう子も実際にはいます。
呼ばれたからには絶対に一度は元気にさせてあげたいと思っているので、落ち込むこともしばしばですが、私は往診を始めて、このような患者さんと接するようになってから、本当にこの仕事を選んで良かったと思えるようになりました。

・・・・最近、ちょっと落ち込むケースが立て続いたので、今日は自分自身を奮起するためのブログでもあります。

また、明日から頑張ります!!


pet_dog_sleep.png



リードを付けること
2016年10月21日 (金) | 編集 |
朝一番の往診先に向かう途中、保育園の前交差点で赤信号のため停止しました。

enji.png

横断歩道をお母さんと手を繋ぎながら渡る親子の姿、門の前では保育士の方が、『おはようございまーす』と笑顔で挨拶を交わしています。
見ていて気持ちがホッコリする、ほほえましい光景です。

歩いて登園する園児は皆、お母さんとしっかり手を繋いでいます。



るいちゃん号を走らせていると時々、ノーリードで散歩をしている飼い主さんがいます。
地元の人の車しか走らないような狭い道路のみならず、車通りの比較的多い道路でもリードを付けずに犬を歩かせている場合があります。

お利口そうに飼い主さんの足元を歩いていますが、正直見ていてドキドキします。

もし、万が一、急に犬がびっくりしてパニックになった時、どうするんだろう?
車が走らなくても、出会い頭に自転車が来たら、
ランニングしている人が出てきたら、
自分が車で横を通るときに、突然飛び出してきて轢いてしまったら、
避けようとした車がハンドルを切り損ねて、運転手が怪我をしたら・・・。

犬にリードを付けるということは『拘束する』ということなのでしょうか?

『うちの子はお利口だから絶対に大丈夫』
たぶん、飼い主さんはそう思っているのだと思います。


園児とお母さんは車通りのある道は、必ず手を繋ぐと思います。
自分の子はお利口さんだと思っている母親も、手放しにはしないはず。
手を繋ぐことは”拘束”ではなく、”愛情の証”なんです。

車通りの少ない通りで手を放していても、危険を感じたらすぐに手を取り、我が子を自分の元に寄せるでしょう。


犬は人の3歳から5歳児の知能があると言われています。
どんなに高齢になって、飼い主さんのいうことを良く聞くお利口さんのワンコさんでも
”分別のつく大人”ではなく、”とってもお利口な3歳児”なのです。

ノーリードの場合、万が一の危険が訪れた時、犬は人と違って”手を繋ぐ”ことはできません。
抱え上げることが間に合わなければ事故に合う危険が増します。

勤務医時代、ノーリードで散歩をさせていて、道路に飛び出してしまった犬を守ろうとして、飼い主さんが車に跳ねられた、、、という例を知っています(その犬も一緒に跳ねられました)。

足元を一緒に歩けるワンコさんなら、リードをぐいぐい引っ張ることもないでしょうから、お互いの負担もほとんどないはず。

sanpo.png

リードでつながることは、自分のワンコと”手を繋ぐこと”、、、飼い主との愛情の証です。

飼い主の責任として、自分の犬の命は安心できる形で守ってあげてください。

歩いた~♪
2016年10月11日 (火) | 編集 |
7月末から、立てなくなっワンコさんのお宅に定期的に伺っています。

犬種はダックスフンド。
通常、ダックスフンドで”立てなくなった”となるときは、椎間板ヘルニアが多いのですが、今回は少し事情が違いました。

ダックスちゃん


最初伺った時は、横たわったまま動けない、体の体位を全く変えられない。。。
四肢の麻痺なのです(というか自発的には全く動かない・・)。
ただ、元気もないし、体のどこを触ってもすごい悲鳴を上げてしまうのです。

もともとかかりつけ医がおり、知人づてにオゾン療法でなんとかならないものかとの相談でした。

かかりつけの動物病院も一般診療所なのでCTやMRIなどもなく、飼い主さんもそこまでは望んでおられない様子でしたが、病変が脊椎なのか、脳なのか、他の神経部位なのか、筋肉の問題なのか・・・触るとものすごい悲鳴を上げることから、体を触る診察は難しい(というか気の毒すぎる)状況。

それに加えて、背中一帯が、膿でも溜まっているような不自然な腫れ方をしています。

鍼灸も選択肢に持ってきたいのですが、とにかく体を触ると痛がるし、私が鍼灸治療をする場合、背骨周囲のツボが多いため、とてもできる状況ではありません。

オゾン療法自体は、基本的に副作用はないですし、鎮痛効果や消炎効果、神経の賦活化作用などが期待できるので、ひとまず痛みと苦痛を取り除いてから、病変の検討をつけましょうと提案し、定期的にオゾン療法のみを行いました。

2週間ほどでソファーに寄りかかるようにすれば伏せの姿勢でいることもできるようになりますが頭は上がらない状況。
でもちょっと四肢に反応が出てきたのですが、

左前足
左後ろ足

が全く感覚がありません。。

通常、椎間板ヘルニアの場合、腰の脊椎を痛めれば、両側の後ろ足に麻痺が起こり、首の椎間板の病変が出れば、四肢すべてに麻痺が起こります。

半身麻痺の場合、人と同じで脳のどこかに異常がある場合が多くなります。

右足も全くもって正常に動かせる状況ではないのですが、意識は普通ですし、進行性に悪くなるというよりは、初日が一番悪くて日ごとに少しずついい方向へ変化しているように見えたので、見通しが明るいとは言えないけれど、できることをやっていきましょうということで、オゾン療法に加えて、足先の施術できそうなところに鍼治療を施し、飼い主さんができるリハビリの方法を一緒に考え、毎日してもらいました。

私の場合、麻痺した患者さんのケアでのひとまずの目安は2か月(経験上です)。
しかも脳からくると思われる麻痺の患者さんを治療したことはありません。

9月下旬。

途中からオゾン療法は休止して、鍼の治療をメインに。
頭を持ち上げることはできるようになり、伏せの体勢を自力でキープできるのですが、全く立てず。
飼い主さんの期待に応えてあげることはできていません。。。
2か月経っても思うような成果が出なければ、諦めてしまう飼い主さんも出てきます。

(でも、なんかイケそうな気がするんだよね・・・)

うまく説明できないのですが、自分の経験というか、勘というか、、、まだ私は諦めたくないっ!と思ったのと、飼い主さんがとても良い方で、焦らずに構えてくださったので、もう少し頑張らせてもらうことにしました。

そして本日10月11日。

チャイムを鳴らし、玄関を開けると、ワンワンと吠えながらリビングの扉の前で待っててくれているじゃないですか!!!

(お~~~~!、ちょっと感動です!!!)

数日前から、スイッチが入ったように、動いて移動ができるようになったとのこと。

まだ右足の踏ん張りも弱いですし、左足も動かせるけど痺れの感覚はかなり残っているのですが、動き出せばしめたものです!
見通しが明るくなりました!!

”足を動かす”という運動神経と、”痛い”と感じる感覚神経は神経が別物で、全く動かなくなった場合、最初に運動の神経が戻ってきて、それに追随する形で、感覚神経が戻ってきます。
動きだせば、本人が勝手にリハビリしてくれるので(荒っぽいですが)、経験的には相乗的に良くなっていきます。

諦めなかった飼い主さんの粘り勝ち♪、です。

もしかしたら、次回は玄関までお迎えに来てくれるのではないかと期待しつつ、少し気分よく往診先を後にしました。
久しぶりに飛び上がるほど嬉しい出来事でした。




サプリメントのお話 ①プラセンタ
2016年09月13日 (火) | 編集 |
当院では、何種類かのサプリメントをいろんな場面で利用しています。

人もそうですが、サプリメントなどに頼らず、食事と生活環境を整えることで自身の健康が維持できればそれが一番だと思います。

ただ、診断名のつく『病気』であれば、『治療』として必要なお薬を使ってその患者さんを元気にしてあげられるのですが、例えば”老化”に伴う筋力の衰え、活動性の低下、毛艶が悪くなる、、、など、”病気”でないし、”治療”のしようもないし仕方がない・・・・と思ってしまわれるような場合、サプリメントを上手に利用すると、びっくりするほど元気が出てくることがあります。

その一つがこの『プラセンタ』のサプリメントです。
老化に伴う活動性の衰えを改善するサプリメントは、ほかにもいろいろあるのですが、私が今診ている患者さんでは、このプラセンタで元気を取り戻している子が多いので、私は気にいって出しています。

プラセンタは”胎盤”からの抽出物です。私が使用しているのはウマの胎盤かた抽出したサプリです。

胎盤は、胎仔とお母さんを結び付け、栄養を送るだけの臓器ではなく、胎盤そのものが、細胞の成長因子といって、細胞分裂を活発にするような物質を放出していることが分かっています。
なので、人では美容関係で利用され、たとえば女性の化粧品の美容液ですとか、化粧水などに利用され、お肌ピチピチ効果が期待できたりします。

また、肝細胞の増殖因子なども確認されていることから、医療の分野では人の胎盤の抽出物質が注射液として存在し、肝炎や更年期障害に対して保険適用の治療として用いられています。

そもそも胎盤って、お母さん(母体)からの臓器と思われがちですが、実は卵子から発生しているんですよ。
たった1つの卵子が細胞分裂を重ねて1つの生命体を作っていくわけですが、そこから発生している胎盤に、ものすごいパワーが存在していてもおかしくないなあと、これを知った時に思いました。

実際に使用しているワンコさんの場合、ずいぶん高齢になって食欲こそあるけれど、後ろ足の踏ん張りが効かなくなってきた、とか、筋力が衰えて痩せてきて、トボトボした歩き方になってきた、とか、

『うちの子も歳取ったよね~~~』

という子に飲ませてもらうと、2,3日のうちに、、、早ければ翌日から変化が分かります。
飼い主さんもびっくりして、感激のご連絡をいただくこともあります(そういうときはホントに私も嬉しいです)。

小型犬だと支える体重が重くないので、老衰になっても結構頑張れるかもしれませんが、中型犬クラスになると、後肢の筋力が衰えてくると本当に大変で、腰が立たなくなってしまうと、あっという間に褥瘡ができてしまいます。

元気になって食欲も増してくると、筋力も上がるのでより一層しっかりしてきますし、毛艶まで良くなって、若返ったようになってくれることもあります。

中型~大型犬にはカプセル剤。
カプセルそのままでもいいですし、中身を開けて、ご飯に振りかけると、胎盤は臓物が原料のためか、すごく美味しいらしく、”プラセンタふりかけご飯は完食するんです~~”というワンコもいます。

小型犬や猫には液剤もあり、こちらも嗜好性が良く、問題なく食べてくれるケースが多いです。
ネコさんの慢性口内炎が、プラセンタの液剤を与えたことで、鎮痛消炎剤を使わなくても食事が食事がとれるようになったケースもあります。

自分自身も30代の頃は、いわゆるエビデンス(根拠)の取れていないサプリメントという存在を信用していなかった時期もあるのですが、必要な時に必要なサプリメントを適切に使用すると、ちゃんと効果が出るようです。

プラセンタ以外にもサプリメントはいろいろあり、状態に合わせて使い分ける場合もあります。

老いに逆らう『アンチエイジング』、ではなく、上手に老いと付き合う『ウェルエイジング』
最後まで自分で歩き、美味しくご飯を食べ、毎晩気持ちよい睡眠をとる。

”寝たきりになったから往診で呼ばれる”のではなく、
”寝たきりにならないようにケアしていく”。

こんな姿勢で、シニアのペット達と上手にお付き合い出来たらなあと思っております。

シニア期のペットとの付き合い方は、サプリメントだけではなく、普段食べている食事やおやつ、生活の仕方など、ちょっと工夫してあげることで、今まで以上に元気になってくれる場合もあります。
往診診療は、ご自宅に伺うことでそのペットの生活環境がわかりますので、個々に応じた細かいアドバイスができます。
お気軽にご相談くださいね。


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