るい動物病院のブログ 知多半島エリアで往診専門の動物病院をしています
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リードが切れたっ!
2014年08月13日 (水) | 編集 |
午前中、電話が一本鳴りました。  『ちょっと困ってるんですけど・・・』

どうしたのでしょう?と話を聞いてみると、

噛み癖のある15歳の高齢ワンコ。体格は20kg位。
普段はお庭の一角を仕切ってワンコエリアを作り、そこで首輪に鎖のリードを付けて飼育しているそうなのですが、
チェーンが首輪の部分から切れてしまったとのこと。

もともと首のあたりを触ると嫌がるのだが、ここ10日くらい前からいつも以上に
気が立つようになり、新しいリードを首輪につけることができない。

道路に面したフェンスはそんなに背が高くないので、何かの拍子に飛び越すと近所に迷惑をかけてしまうことになるのでなんとかリードを付ける方法はないものか、、近医で精神安定剤はもらったのだが・・・。

とのこと。



・・・・・飼い主さんが触れないものは、獣医さんも触れませんっっっ!!



これが答えとしては正解なのです。獣医さんは猛獣使いではありませんから、
基本的に誰かが支えてくれなければ、口輪やエリザベスカラーを着けることも
鎮静剤の注射を打つこともできません。



ただ、困っている人を放っていけない性格の私。。。

今までなら私も鎮静剤のお薬を処方して、”これをなんとか飲ませてフラフラしたところで、
なんとか付けてください。”とお答えしていたのですが、実際のところ、内服薬では興奮気味のワンコが
穏やかに落ち着いて、お利口さんにリードを着けさせてくれるほどの鎮静効果はありません。
フラフラしても嫌なことは嫌がりますから、慣れていないと代えって扱いにくくなることもあります。

用量を上げれば効きもよくなりますが、15歳の高齢ワンコに、そんなに効き目が強い薬も使いたくありません。


飼い主さんが触れないものは私も触れないのですが、
だてに今までいろんな性格の犬猫を扱ってきたわけじゃないっ、
(おかげで手や腕には無数の噛み傷、ひっかき傷の跡が残っているんですけどね・・・)
行けば何かお役に立てるかも!?・・・・ということで伺いました。

攻撃的なワンコではなく、臆病なワンコ。警戒心から噛んでくるタイプです。

(相変わらず、現場の写真はありませんので、イメージを膨らませてくださいませ。)

リビングからの掃出し窓からつながるお庭、2m位前にフェンスがあり、その両サイドがベニヤ板で仕切られ
畳2畳か3畳分くらいの空間にそのワンコがいました。


柵の外から、エリザベスカラーを着けようかと試みましたが、当然NG。
お口は出てくるし、動くので、エリア外からの作業では限界があります。
中に入るのもちょっと怖いし・・・。

saku.jpg
フェンスのイメージはこんな感じ。

朝ごはんは抜いていたそうなので、柵の格子越しに、パンとかは食べそうです。

で、ちょっとひらめきました♪

140812-2.jpg

画像は我が家のるいちゃんのリードですが、
古いお散歩用のリードをこのように手を入れる輪っかから反対側を通して、”首つり”の要領で輪を作ります。

フェンスの内側にこの”ワナ”を私がお顔の高さまで下げて設置。
この輪っかを通して、さらに柵の格子を超えて外から与えるパンを食べてくれる間に、”エイっ!!”と首に引っ掛ける作戦!です(文面で通じますかね・・・)。

最初はちょっと引っ張ると警戒して逃げてしまい、うまく首にかからなかったのですが、
相当お腹が空いているらしく、3回目のチャレンジで、なんとか首にリードを掛けることに成功~~☆

・・・・さて、この後どうしましょう????

これではひもが緩めばまた外れちゃいますし、チェーンを着けなければ解決にはなりません。

ご主人に紐を持ってもらい、エリザベスカラーを着けようかとトライしたのですが、
とにかくエリア外からの作業は要領が悪いので全然ダメです。

すると、エリアの側面の壁になっているベニヤ板、2枚並べて設置してあったのですが、
ベニヤとベニヤの間に3センチくらいの隙間があるのを発見。

そこにリードを通し、じわじわ引っ張ると、最終的に首の部分がベニヤ板にくっつくくらいに
なります。かなり動きに抑制がかかります。

それでも暴れられたら首の角度を変えて噛みに来ちゃうのですが、
ラッキーなことに、”う~”と唸ってはいるものの、攻撃してくる気配はありません。

左手でリードをがっちり固定し、右手で首輪のリードを引っ掛ける金具部分を探り出し、
最終的にご主人に新しいリードを着けてもらいました。




あ~~~~、大変だった・・・・・・ホッと一安心です。。


しかし、本当の問題はこれだけではないのです。

どうして10日前から今まで以上に気が荒くなっているのか。人が触れることを嫌うのか。

話を聞くと、3カ月くらい前から、お尻の周りに血液が付くことがあるとのこと。
ここ数日ちょっと酷くなってきたのだそう。

しかし、やや長毛のミックス犬、お尻も全く触れないので、肝心のお尻を見ることもできません。

年齢が高齢なのと、経過が長いことを考えると、お尻の周りに腫瘍などができて、
それが炎症を起こして痛みや不快感を抱えている可能性もあります。

患部がみれませんからあくまで可能性の話ですが、腫瘍は切除しないと解決しませんが、
炎症の部分はお薬である程度解消できる場合もありますから、
飼い主さんに説明した上で、一度お薬を飲ませてもらうことにしました。

ワンコやニャンコが突然今までと違う行動を始めた時は、”何か”原因があるのです。
探れないことも多いのですが、特に高齢のワンコが触られるのを嫌ったり、
無駄吠えが増えたり、落ち着きがなくなったときは、認知症のような場合もあるのですが
どこかに痛みや不快感があることも多いので、そのあたりが見つけ出せるといいですね。

このワンコさん、ちょっと楽になって、飼い主さんとの関係が修復できるといいんですけどね。



往診で伺うと、こんな事件?も遭遇するんだな~って思った一日でした。
怪我をしないように頑張ります!

















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コメント
この記事へのコメント
お疲れさま
大変だったね。
おつかれさま。
でもきっと。飼い主さんにとっては天の助け。素敵な仕事さ。胸を張ってね。(^.^)
2014/08/13(水) 08:02:27 | URL | ちゅん #Y0BAREbE[ 編集]
>ちゅん
そう、普段病院にいたら、絶対に出来ない協力の仕方だよな、って思ったよ。
始めてまだそれほど経っていないけど、本当にいろんな経験ができています。
2014/08/13(水) 22:46:13 | URL | maco #-[ 編集]
有り難うございます。
「鬼藤千春の小説」のブログへ訪問いただきまして、有り難うございます。今後ともよろしくお願い致します。
2014/08/21(木) 15:08:27 | URL | 鬼藤千春の小説 #g.qUwJtQ[ 編集]
>鬼藤小春の小説さん
いえいえ、お返事遅れてスイマセン。。

今後もよろしくお願いいたします♪
2014/08/21(木) 21:11:32 | URL | maco #-[ 編集]
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