るい動物病院のブログ 知多半島エリアで往診専門の動物病院をしています
リードを付けること
2016年10月21日 (金) | 編集 |
朝一番の往診先に向かう途中、保育園の前交差点で赤信号のため停止しました。

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横断歩道をお母さんと手を繋ぎながら渡る親子の姿、門の前では保育士の方が、『おはようございまーす』と笑顔で挨拶を交わしています。
見ていて気持ちがホッコリする、ほほえましい光景です。

歩いて登園する園児は皆、お母さんとしっかり手を繋いでいます。



るいちゃん号を走らせていると時々、ノーリードで散歩をしている飼い主さんがいます。
地元の人の車しか走らないような狭い道路のみならず、車通りの比較的多い道路でもリードを付けずに犬を歩かせている場合があります。

お利口そうに飼い主さんの足元を歩いていますが、正直見ていてドキドキします。

もし、万が一、急に犬がびっくりしてパニックになった時、どうするんだろう?
車が走らなくても、出会い頭に自転車が来たら、
ランニングしている人が出てきたら、
自分が車で横を通るときに、突然飛び出してきて轢いてしまったら、
避けようとした車がハンドルを切り損ねて、運転手が怪我をしたら・・・。

犬にリードを付けるということは『拘束する』ということなのでしょうか?

『うちの子はお利口だから絶対に大丈夫』
たぶん、飼い主さんはそう思っているのだと思います。


園児とお母さんは車通りのある道は、必ず手を繋ぐと思います。
自分の子はお利口さんだと思っている母親も、手放しにはしないはず。
手を繋ぐことは”拘束”ではなく、”愛情の証”なんです。

車通りの少ない通りで手を放していても、危険を感じたらすぐに手を取り、我が子を自分の元に寄せるでしょう。


犬は人の3歳から5歳児の知能があると言われています。
どんなに高齢になって、飼い主さんのいうことを良く聞くお利口さんのワンコさんでも
”分別のつく大人”ではなく、”とってもお利口な3歳児”なのです。

ノーリードの場合、万が一の危険が訪れた時、犬は人と違って”手を繋ぐ”ことはできません。
抱え上げることが間に合わなければ事故に合う危険が増します。

勤務医時代、ノーリードで散歩をさせていて、道路に飛び出してしまった犬を守ろうとして、飼い主さんが車に跳ねられた、、、という例を知っています(その犬も一緒に跳ねられました)。

足元を一緒に歩けるワンコさんなら、リードをぐいぐい引っ張ることもないでしょうから、お互いの負担もほとんどないはず。

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リードでつながることは、自分のワンコと”手を繋ぐこと”、、、飼い主との愛情の証です。

飼い主の責任として、自分の犬の命は安心できる形で守ってあげてください。

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歩いた~♪
2016年10月11日 (火) | 編集 |
7月末から、立てなくなっワンコさんのお宅に定期的に伺っています。

犬種はダックスフンド。
通常、ダックスフンドで”立てなくなった”となるときは、椎間板ヘルニアが多いのですが、今回は少し事情が違いました。

ダックスちゃん


最初伺った時は、横たわったまま動けない、体の体位を全く変えられない。。。
四肢の麻痺なのです(というか自発的には全く動かない・・)。
ただ、元気もないし、体のどこを触ってもすごい悲鳴を上げてしまうのです。

もともとかかりつけ医がおり、知人づてにオゾン療法でなんとかならないものかとの相談でした。

かかりつけの動物病院も一般診療所なのでCTやMRIなどもなく、飼い主さんもそこまでは望んでおられない様子でしたが、病変が脊椎なのか、脳なのか、他の神経部位なのか、筋肉の問題なのか・・・触るとものすごい悲鳴を上げることから、体を触る診察は難しい(というか気の毒すぎる)状況。

それに加えて、背中一帯が、膿でも溜まっているような不自然な腫れ方をしています。

鍼灸も選択肢に持ってきたいのですが、とにかく体を触ると痛がるし、私が鍼灸治療をする場合、背骨周囲のツボが多いため、とてもできる状況ではありません。

オゾン療法自体は、基本的に副作用はないですし、鎮痛効果や消炎効果、神経の賦活化作用などが期待できるので、ひとまず痛みと苦痛を取り除いてから、病変の検討をつけましょうと提案し、定期的にオゾン療法のみを行いました。

2週間ほどでソファーに寄りかかるようにすれば伏せの姿勢でいることもできるようになりますが頭は上がらない状況。
でもちょっと四肢に反応が出てきたのですが、

左前足
左後ろ足

が全く感覚がありません。。

通常、椎間板ヘルニアの場合、腰の脊椎を痛めれば、両側の後ろ足に麻痺が起こり、首の椎間板の病変が出れば、四肢すべてに麻痺が起こります。

半身麻痺の場合、人と同じで脳のどこかに異常がある場合が多くなります。

右足も全くもって正常に動かせる状況ではないのですが、意識は普通ですし、進行性に悪くなるというよりは、初日が一番悪くて日ごとに少しずついい方向へ変化しているように見えたので、見通しが明るいとは言えないけれど、できることをやっていきましょうということで、オゾン療法に加えて、足先の施術できそうなところに鍼治療を施し、飼い主さんができるリハビリの方法を一緒に考え、毎日してもらいました。

私の場合、麻痺した患者さんのケアでのひとまずの目安は2か月(経験上です)。
しかも脳からくると思われる麻痺の患者さんを治療したことはありません。

9月下旬。

途中からオゾン療法は休止して、鍼の治療をメインに。
頭を持ち上げることはできるようになり、伏せの体勢を自力でキープできるのですが、全く立てず。
飼い主さんの期待に応えてあげることはできていません。。。
2か月経っても思うような成果が出なければ、諦めてしまう飼い主さんも出てきます。

(でも、なんかイケそうな気がするんだよね・・・)

うまく説明できないのですが、自分の経験というか、勘というか、、、まだ私は諦めたくないっ!と思ったのと、飼い主さんがとても良い方で、焦らずに構えてくださったので、もう少し頑張らせてもらうことにしました。

そして本日10月11日。

チャイムを鳴らし、玄関を開けると、ワンワンと吠えながらリビングの扉の前で待っててくれているじゃないですか!!!

(お~~~~!、ちょっと感動です!!!)

数日前から、スイッチが入ったように、動いて移動ができるようになったとのこと。

まだ右足の踏ん張りも弱いですし、左足も動かせるけど痺れの感覚はかなり残っているのですが、動き出せばしめたものです!
見通しが明るくなりました!!

”足を動かす”という運動神経と、”痛い”と感じる感覚神経は神経が別物で、全く動かなくなった場合、最初に運動の神経が戻ってきて、それに追随する形で、感覚神経が戻ってきます。
動きだせば、本人が勝手にリハビリしてくれるので(荒っぽいですが)、経験的には相乗的に良くなっていきます。

諦めなかった飼い主さんの粘り勝ち♪、です。

もしかしたら、次回は玄関までお迎えに来てくれるのではないかと期待しつつ、少し気分よく往診先を後にしました。
久しぶりに飛び上がるほど嬉しい出来事でした。