るい動物病院のブログ 知多半島エリアで往診専門の動物病院をしています
サプリメントのお話 ①プラセンタ
2016年09月13日 (火) | 編集 |
当院では、何種類かのサプリメントをいろんな場面で利用しています。

人もそうですが、サプリメントなどに頼らず、食事と生活環境を整えることで自身の健康が維持できればそれが一番だと思います。

ただ、診断名のつく『病気』であれば、『治療』として必要なお薬を使ってその患者さんを元気にしてあげられるのですが、例えば”老化”に伴う筋力の衰え、活動性の低下、毛艶が悪くなる、、、など、”病気”でないし、”治療”のしようもないし仕方がない・・・・と思ってしまわれるような場合、サプリメントを上手に利用すると、びっくりするほど元気が出てくることがあります。

その一つがこの『プラセンタ』のサプリメントです。
老化に伴う活動性の衰えを改善するサプリメントは、ほかにもいろいろあるのですが、私が今診ている患者さんでは、このプラセンタで元気を取り戻している子が多いので、私は気にいって出しています。

プラセンタは”胎盤”からの抽出物です。私が使用しているのはウマの胎盤かた抽出したサプリです。

胎盤は、胎仔とお母さんを結び付け、栄養を送るだけの臓器ではなく、胎盤そのものが、細胞の成長因子といって、細胞分裂を活発にするような物質を放出していることが分かっています。
なので、人では美容関係で利用され、たとえば女性の化粧品の美容液ですとか、化粧水などに利用され、お肌ピチピチ効果が期待できたりします。

また、肝細胞の増殖因子なども確認されていることから、医療の分野では人の胎盤の抽出物質が注射液として存在し、肝炎や更年期障害に対して保険適用の治療として用いられています。

そもそも胎盤って、お母さん(母体)からの臓器と思われがちですが、実は卵子から発生しているんですよ。
たった1つの卵子が細胞分裂を重ねて1つの生命体を作っていくわけですが、そこから発生している胎盤に、ものすごいパワーが存在していてもおかしくないなあと、これを知った時に思いました。

実際に使用しているワンコさんの場合、ずいぶん高齢になって食欲こそあるけれど、後ろ足の踏ん張りが効かなくなってきた、とか、筋力が衰えて痩せてきて、トボトボした歩き方になってきた、とか、

『うちの子も歳取ったよね~~~』

という子に飲ませてもらうと、2,3日のうちに、、、早ければ翌日から変化が分かります。
飼い主さんもびっくりして、感激のご連絡をいただくこともあります(そういうときはホントに私も嬉しいです)。

小型犬だと支える体重が重くないので、老衰になっても結構頑張れるかもしれませんが、中型犬クラスになると、後肢の筋力が衰えてくると本当に大変で、腰が立たなくなってしまうと、あっという間に褥瘡ができてしまいます。

元気になって食欲も増してくると、筋力も上がるのでより一層しっかりしてきますし、毛艶まで良くなって、若返ったようになってくれることもあります。

中型~大型犬にはカプセル剤。
カプセルそのままでもいいですし、中身を開けて、ご飯に振りかけると、胎盤は臓物が原料のためか、すごく美味しいらしく、”プラセンタふりかけご飯は完食するんです~~”というワンコもいます。

小型犬や猫には液剤もあり、こちらも嗜好性が良く、問題なく食べてくれるケースが多いです。
ネコさんの慢性口内炎が、プラセンタの液剤を与えたことで、鎮痛消炎剤を使わなくても食事が食事がとれるようになったケースもあります。

自分自身も30代の頃は、いわゆるエビデンス(根拠)の取れていないサプリメントという存在を信用していなかった時期もあるのですが、必要な時に必要なサプリメントを適切に使用すると、ちゃんと効果が出るようです。

プラセンタ以外にもサプリメントはいろいろあり、状態に合わせて使い分ける場合もあります。

老いに逆らう『アンチエイジング』、ではなく、上手に老いと付き合う『ウェルエイジング』
最後まで自分で歩き、美味しくご飯を食べ、毎晩気持ちよい睡眠をとる。

”寝たきりになったから往診で呼ばれる”のではなく、
”寝たきりにならないようにケアしていく”。

こんな姿勢で、シニアのペット達と上手にお付き合い出来たらなあと思っております。

シニア期のペットとの付き合い方は、サプリメントだけではなく、普段食べている食事やおやつ、生活の仕方など、ちょっと工夫してあげることで、今まで以上に元気になってくれる場合もあります。
往診診療は、ご自宅に伺うことでそのペットの生活環境がわかりますので、個々に応じた細かいアドバイスができます。
お気軽にご相談くださいね。


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