るい動物病院のブログ 知多半島エリアで往診専門の動物病院をしています
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迷い犬”じぃじ”、無事に家に帰れました!!
2016年05月28日 (土) | 編集 |
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3月26日に当院のフェイスブックで投稿した、逃げてしまった飼い犬の”じぃじ”。

なんと5月22日の晩に無事に保護して家に帰ってくることができました~~!!

FBコメントのやり取りでも書かれているのですが、4月の12日に知多市のとあるエリアでじぃじらしきワンコの目撃情報があり、飼い主さんが見に行ったのですが、発見できず。。。

自宅の武豊町から知多市のそのエリアまでは距離にして20km以上。
2、3度見に行ったそうなのですが、やはり発見できず。
さすがにこの距離を無事故で放浪しているとは考えにくく、飼い主さんも、別の子じゃないかと諦めていたそうです。

でも、一度じぃじの情報をくれた宅配のお兄さんが、次に見つけた時に写真を撮って飼い主さんに送ってくれた画像から、じぃじに間違いないことを確認!!

もともと保護犬のじぃじ。
他県で捕獲用の罠に捕まっていた、いわゆる野犬だった子。
全く人に危害を加えないし、何をしても怒りもしない。ただ、罠に捕まったことがトラウマなのか、人間に懐ききらない。

今のお宅に来て2年以上経つのですが、飼い主さんにも完全に心を開いてくれているわけではなく、追いかければ逃げてしまいます。。。

飼い主さんは毎日通ってご飯を置いて、じぃじが食べに来てくれることを確認しながらも、捕まえられない日々が続きました。

保健所から捕獲器を借りてくることも可能だったようなのですが、もともと捕獲器で捕まったワンコ。
おそらく警戒して寄って来ないでしょう。

せっかくそのエリアに定住してくれているのに、警戒するとどこかに行ってしまうかもしれません。

『先生、鎮静剤の内服とか飲ませてみたらダメかなあ?』
ある日、このような相談を受けました。

内服の鎮静剤は、注射の麻酔薬のように寝てしまうほどのことにはならないし、飲んだ直後に効くわけではない。
30分くらいで効いてくるとは思うのですが、興奮していると効きが悪いですし、捕まえようとしたとして、力を振り絞って逃げられた場合、山の中で寝てしまう分には、薬が体から抜ければ目覚めるだけですが、道路などで力が抜けてしまった場合、交通事故の危険が考えられます。

周りの状況を確認して、ある程度追い詰められそうな環境であること。
何人か協力者と共に、行動できること。
捕まえ方をシュミレーションして、手間取らないようにすること。

そんなことをアドバイスしながら、鎮静剤の内服を処方しました。

失敗したら、警戒しておそらくまた放浪の旅に出てしまうでしょう。一発勝負です。


どうなったかなあと心配していた数日後

『じぃじ、捕まりました~~!!』との連絡が。
やはり追いかけると逃げたそうなのですが、住宅街のお庭などにも逃げつつ、最終的には袋小路になっているところで上手に追い込めたようで、無事に自宅に帰って来れました。

よかった~~~、と思ったのですが、鎮静剤がうまく体から抜けないのか、丸1日過ぎてもシャンとしてくれません。。。。

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帰ってた翌日のじぃじ。

血液検査をすると、脱水と貧血。
見た目の体格こそ、やつれた感じはありませんでしたが、体は相当に疲労困憊だったのでしょう。
幸いだったのは、内臓機能が問題なかったこと。

でも、水も飲まないし、少し食べでも吐いてしまう。

数日間、点滴を続けながら、飼い主さんの愛情もいっぱい注がれて、1週間でようやく元気になってきました。


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28日のじぃじ。
ちょっと不安げなまなざしですが、目つきもしっかりしてきて、食べたものも吐かなくなりました。



最初の目撃情報を飼い主さんに提供してくれたのは、宅配のお兄さんだったようなのですが、そのお兄さんが宅配に行っていた先が、なんと私の友人宅!!

こんな偶然ってあるんですかね。

友人の彼女もいつも心配してくれて、自分のワンコを散歩させるたびに、じぃじかいないかと気にかけていてくれたとのこと。

飼い主さんの話しでは、山のふもとのご近所の庭でじぃじの姿を見つけていた方はいたそうなのですが、おとなしくてお利口そうなワンコなので、保健所に通報して捕まったら処分されちゃうから、そっとしておいてくれた、とか
山の祠の住職さんが、飼い主さんが毎晩じぃじに会いに来るのに、駐車スペースを確保してくれたとか、
じぃじが飼い主さんの元に帰れるように、順番にバトンが送られていったような気がして、『帰ってきたじぃじを元通り元気にする』というバトンを最後に私が受け取ったような気がして、みんなの思いを感じながら毎日伺っていました。

このまま体力が戻ってくれれば、もとのじぃじに戻れると思います。

ご心配いただいた皆様、、本当にありがとうございました。

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おまけ。

じぃじの同居犬、まるちゃんです。
毎日治療を始めると、私やじぃじの傍に寄って来てくれました。

まるちゃんも心配してくれていたかな。よかったね、相棒が帰ってきてくれて(^^)



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