るい動物病院のブログ 知多半島エリアで往診専門の動物病院をしています
学会発表してきました
2016年04月28日 (木) | 編集 |
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ブログを書いている時間が取れず少し前の話になるのですが、4月7日(日)に、初の学会発表というものをしてきました。

『日本医療・環境オゾン学会』

私は日常の往診診療でオゾン療法を取り入れているのですが、この学会は、オゾン療法を取り入れている医師・歯科医師・獣医師などの医療関係者のみならず、殺菌・洗浄などの環境分野、またオゾンについての基礎研究など、オゾンに関わるあらゆる分野の方々が集まる学会です。

オゾンの器械を導入するのと同時にこの学会に入会し、勉強をさせてもらっています。

そんな学会で、私は

『往診診療におけるオゾン療法の活用』

というタイトルで、自分が日常行っている、在宅でのオゾン療法の方法やその効果について症例報告をしてきました。

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自分は友人の結婚式のスピーチもカンペなしで話せるくらいなので、結構キモが据わっている人間だと思っていたのですが、できるだけ沢山の症例を報告したくて、内容を盛りだくさんにしてしまったおかげで、決められた時間で収めることにプレッシャーがかかり。。

まー、テンパることテンパること・・・(^_^;)

スライドがうまく切り替わらないし、咬み咬みになるし、終わったら喉がからからになるしで、散々だったのですが、自分が伝えたかったことは、一生懸命に話してきました。

オゾン療法でびっくりするような効果が出ることもモチロンなのですが、世の中には私のような、ちょっと変わった往診専門獣医がいるということや、ペットにおいても、多分、人医療においても、在宅医療はとても重要な分野なのではないかということ。

獣医師だけではない学会(むしろ獣医師の比率は少ない)ということで、幅広い層に少しでも理解していただければと思い、頑張って発表してきました。

主に腫瘍の患者さんや、老衰の患者さんに対する効果についてまとめたのですが、、発表の原稿やスライドを作りながら、往診を始めてから出会ったワンコやニャンコ、その飼い主さんとのやり取りを思い出し、涙がホロリとくるようなエピソードを振り返りながら作りました。
一喜一憂しながら、一生懸命にペット達と関わる飼い主さんの姿も伝わるといいなと思い、そんな内容にしました。

いろんな文献を用いた研究論文ではないし、数値のデータも全くないし、専門用語もほとんど出てこない、”こんな子に効いた””あんな子に効いた”という、学会発表っぽくない?誰が聞いてもわかりやすい内容となり、大学の先生なども集まるような学会なのに、こんな発表でいいのかしら・・・という不安が残りりつつ。

でも学会が終わった後、大阪の獣医師の先生が『先生の発表、すごくよかったです~~!』って声をかけてきてくださいました。
”よかったー、こんな咬み咬みの発表でも、私の思いが伝わったんだ”と思ったら、実はものすごく重荷だったのですが、発表して良かったと思いました。

その後の懇親会でも、獣医の先生とご挨拶させてもらったのはもちろんなのですが、人のお医者様や、オゾンを用いた美容業界の方からもお声をかけていただきました。
皆さん、ペットを現在飼っている、もしくは以前飼っていた経験があり、ペットにオゾン療法が効果を上げることもそうだし、オゾンの器械を積んでいる往診の獣医師がいることにも関心を持ってくださっているようでした。業種を超えて”親バカならぬ、我が家の犬バカ・猫バカ”談義に花が咲きました。


よい経験をさせてもらいました・・・・が、発表はもういいです~~(>_<)









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被災地で往診獣医ができること
2016年04月26日 (火) | 編集 |
熊本の震災が起こって10日余りがたちました。

毎日のように、被害の状況や避難されている方々の現状が、テレビで流れています。

もう何十年前から来るぞ来るぞと言われている、この東海地方の大地震。
もしも、私の住んでいる地域に大きな地震が来たら、
地域の一員として、獣医師として、自分には何ができるんだろう、
何をすべきなんだろう、、、と往診の移動の車の中で、毎日ぼんやり考えていました。

すると先週末、東京で往診専門の獣医師をしている先生が、熊本に往診車で向かうという情報をいただきました。

”はる動物診療所”の櫻井先生です。
http://haru-ah.tokyo/



櫻井先生が開業される前に、我が家に往診車を見に来られたことでご縁ができ、いろいろ情報交換をさせてもらっている先生です。

奥様のご実家が熊本ということもあり、せっかくならと被災したペットや飼い主さんのお役に立てたら、、との思いで、往診車で熊本に向かわれたそうです。

たまたまTVの取材の方に撮影したもらったそうで、25日の月曜日の朝の情報番組で紹介されていました。

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・・・・そっかー、自転車なんだー。
映像を見て初めに思ったことでした。

おそらく道路の状況も良くないでしょうし、荷物こそ積めませんが、各避難所を回るなら自転車のほうが身軽で、自衛隊や物資を運ぶ方々のご迷惑にもならない。

避難しているテントの中や、避難所でペットを連れているご家族に、一件一件直接話しかけに行って、丁寧に診察したり、飼い主さんのお話を聞いている様子が映されていました。

震災が起こってから1週間後だったので、最初に心配されていた不安からくるペット達の体調不良や精神的な動揺といったことは、かなり解消されていたようですが、避難所生活をしている方々はご自身のことで精いっぱいでしょうから、自分から動物病院に出向くことも大変でしょうし、櫻井先生は物腰の柔らかい優しい先生なので、ペットや飼い主さんはきっと癒されたことだと思います。


往診獣医は、フットワークが軽い。どこでも診察できます。
野外だって大丈夫、診察台がなくったって、スタッフがいなくたって大丈夫、日常のことですから。。。

災害は起こらないことが一番良いのですが、もしも身近で大きな災害が起こってしまった時、
自分にもできること、自分にしかできない役割がきっとあるんだろうなと改めて感じました。

櫻井先生、お疲れさまでした。