るい動物病院のブログ 知多半島エリアで往診専門の動物病院をしています
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オゾン療法の腫瘍に対する効果
2015年04月23日 (木) | 編集 |
高齢ワンコに多い病気、『腫瘍』。

人と同じでペットも高齢になるとともに、腫瘍の発生率が上がります。
犬の場合は、体表にできる腫瘍が多いので、飼い主様自身が発見できるケースも多いです。

ただ、年齢が高齢なので、手術はしたくない・・・。
麻酔の負担、年齢のリスク、いろいろ考えるとそう思うのは飼い主として当然です。

なので手術を選択されず、そのまま経過観察となるケースもあります。

悪性の腫瘍の場合は、大きくなる速度が速いので、待ったなしで様々な選択をしないといけない場合もありますが、良性の場合は一般的には大きくなるスピードは緩やか。
サイズが大きくなることなく、天に召されるまでそのまま落ち着いていてくれればいいのですが、最近はワンコも高寿命。
良性の腫瘍はそれ自体が命に関わることはないのですが、大きくなっていくと何かと問題が生じます。

その一つが”自壊”。
大きくなることで皮膚の表面が薄くなり、擦れたりすることで傷ができたり、大きくなってきた腫瘍の中心部の細胞が傷んでジクジクになった悪臭を伴う液が、皮膚を通じで外に出てくるようになります。
腫瘍は、サイズが小さければ、本人は痛みも痒みもないので、存在自体を気にすることもないのですが、
自壊は、皮膚の傷”なので、痛痒くなり、舐めたり掻いたりします。
しかも普通の外傷と違い、難治性なので、傷を完治させることが難しいのが現状です。

例えば13歳の時に見つけた腫瘍が、高齢だからと取ることを見合わせ、1年後の14歳で大きくなって自壊した。
ケアがしきれないので、その段階で手術を決意・・・・となると、一年前よりもうんと手術のリスクが高まります。

なので、私は手術が許される環境であるなら、気になる腫れものが出来たら、やっぱり手術が第一選択ではないかと思っています。
往診専門となり、私自身の病院で手術はできませんが、やはり”綺麗に取れるものなら取っちゃったほうが早い”と思います。多分、この考えは今のところ変わらないと思います。



ただ、”手術はしたくない”という飼い主様の思いにも答えてあげたい。そうも思うのです。





で、ここからが本題です。

"オゾン療法で腫瘍が消えるのか!?"

世の中には、様々な代替療法と呼ばれるものがあり、人の領域では、末期がんを宣告された人が、病院で一般的に行われる外科手術・抗がん剤・放射線治療以外の方法で、完治したり、生還されたという報告があります。

ガン細胞は、遺伝子が傷ついて、暴走してしまう細胞。
人では毎日何千個というがん細胞ができているのですが、それが暴走しないようにやっつける”免疫細胞”が体内を兵隊さんのようにはりめぐり、パトロールしながらガンができないよう、健康でいられるような仕組みができています。

その免疫細胞がうまく働かなくなったことで、生き残った異常な細胞が増殖してしまい、しこりを作ります。

なので、オゾン療法・抗腫瘍をうたうサプリメント、そのほかの代替療法と呼ばれるものは、この”免疫”システムを活発に働かせ、それによって、自身の力で腫瘍細胞を小さくする、そんな効果が期待できるのはないかと思います。

そして代替療法と呼ばれるものは、それぞれ併用することの相性が良く、多分、さまざまな方向から免疫にアプローチをかけているのではないかと思われます。
オゾン療法のみで、腫瘍を完全に消すことは難しそうですが、人や犬でサイズが小さくなったという報告はあります。
そのメカニズムの解明も徐々に進んできているようです。


実際の症例のお話。

症例その1 です。

13歳の大型犬です。
飼い主様が、乳腺のちょっと深いところにに3センチ大のしこりができたのに気づかれました。
少しずつですが、日に日に大きくなっている様子。
位置的には乳腺の位置だけど、ちょっと深いところなので、乳腺腫瘍ではなく、ほかの細胞かも・・・。
炎症の可能性もあるので、細胞診の検査をしましたが、何らかの腫瘍性のしこりである可能性が高いことがわかりました。
元気食欲はあるのですが、最近足腰の衰えも目立つようになってたので、手術はもうしたくない。とのこと。
この飼い主さん、手術を否定しているわけではないのです。
1~2年前には2度も体表にできた脂肪腫を切除した経緯があります。
可愛い可愛い我が子なのです。老いてきた我が子に、もう体力的な負担をかけたくないのです。

『オゾン療法で腫瘍を”消す”ことは期待できないと思うんだけど、少しサイズダウンの報告は人も犬も結構あるし、オゾン療法は代謝もあげるから、アンチエイジング的な意味も含めて・・・』ということで、治療を開始しました。

オゾン療法のみよりも、抗腫瘍をサプリを併用したほうが相乗効果が狙えるかなと思い、サプリを飲みながら、治療を1か月ほど継続しました。

すると、一か月目くらいに腫瘍が格段と小さくなり始めたのです。

オゾン療法の経験の浅い私としても、さすがにびっくり!
飼い主さんと手をたたいて喜んでしましました。すごいです、生き物の持っている生命力!

そしてその2週後には、一時4センチくらいまで増大していた、コリコリと硬くてボコボコしていた腫瘍が、小指の爪くらいのサイズになり、しかも脂肪の塊のように柔らかくなりました。

勤務医時代に、とても取りきれない腹腔内の大きな腫瘍が、抗腫瘍のサプリメントのみで消えた!ということも経験はしていたので、オゾン療法が効いたのか、サプリメントが効いたのか、、、どっちがとは言えませんが、多分相乗効果として両方がうまく働いて、ワンコの免疫システムが活発になり、自身の力で腫瘍の増殖を食い止めたのだと思います。

ただ、治療の間隔があくと気持ち大きくなるようで、定期的にオゾン療法を含めたケアが必要になるかもしれません。
でもこのワンコさん、オゾン療法を始めてから足取りが軽くなり、今まで上がるのが大変になってきたウッドデッキにヒョイっと上がれるようになりました。オゾン療法の”福”作用♪です。


症例その2 です。

16歳のオスの高齢ワンコさん。
『肛門周囲腺腫』という、去勢手術していないオスの肛門周りにできるしこりです。
基本的には良性腫瘍なのですが、初めて伺った時は肛門の穴が見えないくらい巨大化しており、
普通に考えても手術ができる状態ではありません。無理に取ると、肛門の締まりがなくなる可能性があります。
ただ、お座りすると地面に擦れるので、一部自壊しており、本人が気になって舐めてしまします。

そこでオゾン療法とサプリメントを開始しました。

1週間後、すでに反応があり、ひとまわり小さくなったのがわかります。
3週間後には、大きさとしては半分程度まで縮小し、自壊部分はやはり地面に擦れるのでジクジクしていますが
本人も気にする様子が減ったとのこと。
今まで見えたなかった肛門の穴の部分がちゃんと見えるようになりました。
4週目にはさほどの大きさの変化は見られなくなかったので、この子にとってオゾン療法の限界はこのあたりなのかもしれません。

こうなると欲が出るもので、なんとかもう少し小さくしてあげられないかな、と頭を悩ませています。。。。

安全な治療ですし、高齢な子は元気でて活動性があがりますので、このワンコさんも、間隔をあけながらケアを続けていく予定です。


ただ、1つ申し上げるなら、オゾン療法もサプリメント、そのほかの代替療法も魔法の万能薬ではありません。
オゾン療法をしても助からなかった命も実際にありますし、サプリメントを飲んでも腫瘍に効果がなかったケースも経験しています。

代替療法は、それなりに費用もかかりますし、現代医療と違って、科学的なデータもないものが多いです。
うまくいっても、もともと本人の老化からうまく働かなくなった免疫システムに刺激を与えているわけですから、なんらかの継続治療は必要になると思います。

しかし、”なんとかしてあげたいけど、もう手術はさせたくない・・・”という思いで困っている方がいるのなら、何もしないで日々過ごすより、まずは期間を決めてもらってもいので、こういった治療の選択肢もあるのではないかと思い、紹介してみました。

我が家のるいちゃんが将来高齢になって腫瘍ができたら、絶対にしてあげたい治療です。










スポンサーサイト
ネコちゃんの診察
2015年04月07日 (火) | 編集 |
往診の依頼ですが、

大型犬
お車のない世帯
高齢のワンコ

のご依頼に続いて多いのが、”ネコちゃんの診察”。

一歩も外に出たことのない家猫さんは、臆病な子が多く、連れていくのがストレスになり大変。
外猫ちゃんは、そもそも捕まらない・・・・などなど。

病院で診察していた時よりも、猫の診察をする機会が多いように思います。

で、ご自宅で猫の診察をさせていただいて感じていること。

・洗濯ネットが必要なことが多い。
・肛門周りを見る、触るが難しい。。。

たまに、とってもフレンドリーなニャンコさんがいて、初対面でもスリスリご挨拶してくれることもあるのですが、
だいたいのニャンコさんは、臆病さん。

知らない人が来ると逃げてしまったり、診察しようとしても、飼い主さんの手からすり抜けちゃうこともしばしば。
そりゃそうですよね。自分のテリトリーで、まさか診察されたり注射されるなんて思ってもみないでしょうから。

寝室のベッドの下に入り込んで出てきません~・・なんてこともありました。

無理に捕まえたり、逃げるときに爪が出ると、飼い主さんが怪我しちゃう恐れもあるので、
怖がりさんのときは、最初から洗濯ネットに入れてもらい、患部のみを出して状態の確認をします。

病院の診察台だと、カチコチに緊張して動かないけど、恐怖のあまりパニック状態になる・・・なんてこともありますが、
自宅だと余分な緊張感はないので、それこそ、腕だけ出してもらい、採血だって可能です。

ほんとに臆病さんは、玄関のチャイムで逃げちゃうので、あらかじめ洗濯ネットに入れておいていただくか、
チャイムは鳴らさず、電話で到着したことをお知らせして、私が家に入る前に、私の持っている洗濯ネットに
入れていただくこともあります。

あと、お尻。
肛門を触るときって、体温を測るときや、検便がしたくて採便棒を校門に入れるときなのですが、
ほぼ不可・・・です(^_^;)

『ギャー、何すんねん~~~~~~!!』って感じになります。

なので検便が必要そうなときな、あらかじめ便を捨てずに取っておいてもらったりで対応しています。

あと、オゾン療法の注腸法といって、肛門から管を数センチ入れて、オゾンガスを注入する治療があるのですが、
これは、体調が悪い子が対象になることが多い治療なので、意外とできちゃいます。
難しいけど、でも、治療してあげたいときは、皮下注射法という、別の選択肢で治療しています。

外猫ちゃんは、捕まえれば洗濯ネットで何とかなるのですが、
捕まらない・・・2mまでの距離は近づけるけど、それ以上が無理、、、なんてこともしばしば。

でも、まったく見れずに電話のお話だけで判断するよりも、
実際に姿が見れれば、目の輝き、毛艶、体格から、衰弱の度合いや体調も判断できますし
注射が無理でも、飼育環境がわかるので、なんとか内服を飲ませる方法を考えられます。

猫でお呼びがかかるお宅は、2匹以上の多頭飼いが多く、ギャラリー(?)がにぎやかな状態で診察することも多いので、結構楽しんでいます。


今、私は猫を飼っていないので、欲しくなっちゃいますね、ニャンコさん。
臆病な猫ちゃん、ちゃんと診察できますから、お困りの際は気軽に声をかけてくださいね。





先日、役場に行った際に駐車場で撮った写真です。

150407-1.jpg

駐車場の桜、まさに満開でした♪



今年は週末の天気が悪くて、ゆっくりお花見見物ができませんでしたが、
往診で向かう道中で、沢山の桜を見ることができました。

日本に生まれてよかったなー、って思います(大げさですかね)。





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。