るい動物病院のブログ 知多半島エリアで往診専門の動物病院をしています
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車載の設備 『鍼灸治療機器』
2014年12月09日 (火) | 編集 |
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私は10年以上、鍼灸の治療をしています。
治療の対象となる症例は、主に椎間板ヘルニアによる、後肢麻痺の子、および、老化とともに足腰が弱ってきたワンコ達、です。

本来、鍼灸治療は奥の深い系統だった医療であり、神経系のみならず、全身疾患に効果を発揮するものなのですが、
私は、そこまで東洋医学に精通しているわけではないので、申し訳ないですが、そのあたりはまだ自信をもって治療できません。

学生時代、私は動物病院の外科の研究室に在籍していたので、椎間板ヘルニアの手術に立ち会うとこがありました。
手術をした全てのワンコが元気になってくれればいいのですが、残念ながら手術をしても回復しないケースにも出会いました。
椎間板ヘルニアの症例は、基本的には他の部分は元気なので、キラキラした目をしながら、後ろ足を引きずって懸命に飼い主さんのもとにいく姿が、本当に見ていて気の毒でした。

現在の獣医療では、重度の椎間板ヘルニアは手術をすることが第一選択であるのですが、正確な診断・手術のためには脊髄造影という特殊検査や、今ではMRI検査が必要であるため、避妊・去勢手術のようにどこの病院でも行える手術ではなく、私が勤務していた病院も手術はできない病院でしたので、他院を紹介して手術を受ける以外は専ら内科治療が中心でした。

元々自分自身が”ぎっくり腰”もちであったこともあり、たびたび鍼治療のお世話にはなっていましたから、その効果のほどは肌で感じていましたし、勉強できるチャンスがあれば、ぜひ取り入れたいと獣医になった当初から考えていました。

獣医4年目にセミナーに参加できる機会があり、その後から椎間板ヘルニアの治療に内科療法に加えて鍼治療を施すようになりました。

先ほど書きましたように、現代の獣医療は重度の椎間板ヘルニアは手術が第一選択なので、あまり大きな声では言えませんが、鍼治療でも反応はあると感じています。

症状の程度にもよりますし、1回の治療で劇的に改善するような魔法の治療ではありませんが、
当院の場合、1週間に1回で1~2か月治療をして、その反応を見ます。
その反応次第でその後の治療方針を立てます。

筋力低下を防ぐために飼い主さんにはご自宅でリハビリをしていただくので、その効果もあってか、ほぼ日常生活を問題なく送れるケースを沢山経験しています。

2か月でまったく反応がなかったのですが、飼い主さんと相談してその後も継続して治療を行い、4カ月目に反応が出て、半年後に日常を取り戻したワンコもいます。

後肢麻痺はとにかく、諦めてはいけない、と思います。

ちなみに写真の機材は
”低周波パルス治療器”・・・刺した鍼にクリップを付けて、リズミカルに電気を流す器械
”温灸器”・・・治療した患部を遠赤外線の熱で温めます。普通の電気と違い、ポカポカ時間が長続きします。
この器械の中には、”びわの葉”エキスの充満したカセットが入っており、熱とともに皮膚から浸透します。
びわの葉は民間薬として、鎮痛・消炎効果が認められており、患部の鎮痛消炎に役立ちます。

なので、温灸治療は、通常の鎮痛薬で反応の悪い痛みなどに効果を発揮する場合もあります。

あと、老化からくる足腰の筋力低下で、踏ん張りがきなかくなるワンコにも効果が出ています。
足腰が使えなくなって寝たきりになると、ワンコの介護は本当に大変です。
特に大型犬は介護する側の人間の負担も大きくなりますので、効果には個体差が出るとは思うのですが、
寝たきりワンコを作らない、最後まで自分の事は自分で出来るワンコであることを最大限ケアしていく、、、。
そんなコンセプトのもと、訪問医療でお役に立てたらと思っています。

お困りの方がいらっしゃったら、あきらめずに一緒に頑張りたいな、と思います。

鍼治療や電気の治療、意外と嫌がりません。
最後に温灸でポカポカいい気分になるのかもしれませんが、1回目が問題なければ2回目以降はお利口さんに治療させてくれます。

自分自身の経験からも、鍼灸治療は痛くはないです。ご心配なく。

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