るい動物病院のブログ 知多半島エリアで往診専門の動物病院をしています
車載の設備 『酸素ボンベ』
2014年11月30日 (日) | 編集 |
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分包機の横の隙間に、酸素ボンベが積んであります。

通常、心臓病が悪化したり、貧血や呼吸器系の病気で酸素が必要になった場合、酸素が充満できるケージに入り、入院することになります。

往診では当然入院の設備はありませんので、緊急に酸素吸入するためのボンベです。
1本で通常の使用濃度で2時間、酸素を絞って大事に使用して4時間くらい使用できます。

短時間の使用で体内に十分酸素がいきわたってくれればいいのですが、たぶんそうはいかないケースが多々あると思います。1時間くらいの吸入でずいぶん楽になり、吸入処置を終われたケースもありますが、実際に、予備ボンベも含めて一日貸し出したケースもありました。

今はレンタル酸素ケージを貸し出してくれる業者さんもあり、頼めば翌日には自宅には設置してくれるのだと思いますが、それまでの時間の対応に限界が出てくると思われるのが悩みの種です。
酸素濃縮器という酸素を作りだす器械もあるのですが、この器械、結構大きいので常時車に積むのは厳しいため、
現時点で当院は所持していません。

酸素ケージに入ることで回復の見込みが十分にある患者さんであれば、状態が落ち着いたところで近医に行っていただく,
もしくはレンタルの酸素ゲージが手配できるまでこのボンベで何とかギリギリ酸素吸入をするか・・・これが現時点での、当院の往診業務の限界かもしれません。

なんとかしたいな、とは思っています。。
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子犬のワクチン
2014年11月21日 (金) | 編集 |
先日、おうちに来たばかりのワンコのワクチン接種の依頼を受けました。

その予約の電話でお話を聞いてると、鼻水がクシュクシュしている様子だったので、
まずはワクチンの前に、そちらの診察に伺わせてもらいました。

3か月になるプードル×マルチーズのミックスわんこ。

往診の仕事では、大型犬で病院に連れていくのが大変であったり、ペットが病院嫌いで、、、といった、成犬の依頼が多いため、子犬の依頼は少ないです。

リビングに入ると、サークルの中でお利口にしているワンコさん。
お部屋に開放すると、人見知りをせず、じゃれてきます。

可愛い~♡

仔犬、仔猫など、チビちゃんは無条件に可愛いですね、癒されます。

鼻水の様子はそんなにひどくないので、ワクチンまでに治しましょうということで、
お薬を処方することにしたのですが、室内犬を飼うのは初めてのご家庭でしたので

トイレのしつけはどうしたらいいの?
甘噛みはどのように対処したらいいの?
お部屋の温度はどのくらいがいい?
夜は保温マットを敷いたほうがいいの?
シャンプーはいつからOK?
おもちゃがどんなものを与えたらいい?
トイレのサイズはこれでいいの?

などなど、沢山質問してくださったので、できるだけ丁寧に説明させてもらいました。

そこで思ったこと。
子犬のワクチンこそ、往診に伺って直接お話ができたほうがいいんじゃないかな、と。

診察台の上で質問されても、できるだけわかりやすく同様の説明をするのですが、
それぞれのおうち事情は違います。

室内飼いと言っても、サークルが置いてあるのはリビングなのか、玄関なのか。
リビングでも、置く位置によって、隙間風が寒かったり、日当たりが悪かったり、良かったり。

おうちの中も整然としているのか、小さなお子様がいて、おもちゃが床に散らばっているのか。
そういった家庭では誤食の危険も伴いますから、指導することが変わります。

また、通常の診療時に言われる、『家だとやんちゃで手が付けられないんですけどね~』という子犬ちゃん。
病院の診察台の上だと緊張して固まってしまい、本来の様子が見えない子も多いのですが、生活空間の中だと、本来のやんちゃぶりを発揮してくれるし、そういった時に飼い主さんがどのように対処しているのかわかりますから、その子の性格に合わせた指導もできます。

当院は往診代がかかりますが、何か処置や治療が伴わなければ、沢山ご相談いただいても基本的にはワクチン代のみですので、”往診で獣医さんを呼ぶのは特別なこと”ではなく、よかったらもっと気軽に利用していただけたらな、と思いました。

どうぞよろしくお願いします♪


はい、おまけ。
先日、我が家の"ほったらかし家庭菜園”で収穫したブロッコリー☆
あまりに立派だったので、比較対象にとなりにるいちゃんを置いてみました。

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ブロッコリーは栄養価も高いし、これから脇芽の収穫もできるので、しばらくはブロッコリーを買わなくていいかも♪




車載の検査機器  その3 『分包機』 
2014年11月15日 (土) | 編集 |
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往診車の後ろに大きな器械があります。

分包機・・・薬を包む器械です。
人の調剤薬局などで粉薬を処方してもらうときに一袋づつ小分けにさえれた、あの薬を作る器械です。

全ての薬を錠剤で処方すれば、この器械はなくてもなんとかなるのですが、
小さなワンコやニャンコなど、錠剤の分割に限界がある場合や、錠剤が飲めないワンコやニャンコ達には
粉剤の方が便利なので、積んでしまいました。

たぶん、分包機のカタログを探した中では一番小さな分包機なのでは、と思います。
ピッタリでこの幅に収まりました♪

車体の内部を作ってくれた中京車体さんには、
『この機材を積むのなら、軽よりも大きな車のほうがいいんじゃないの??』と思われたそうです。

背の高い、しかも重たい機材なので、最初考えていた固定方法では運転時の振動に耐えられずにガタゴト動いてしまっていたのですが、改良していただき、しっかり固定されています。

特殊車両専門の業者さんはスゴイ!と思います。しっかりした車内を作っていただいてありがたいです。






車載の検査機器  その2 『超音波エコー検査器』 
2014年11月10日 (月) | 編集 |
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超音波エコー検査器です。

心臓の形態や、腹部の臓器の確認をするための器械です。
例えば妊娠しているかどうかの検査や、お腹の中に腫瘍がないか、臓器の形態に異常がないか、などを確認します。

ただ、正しく超音波エコー検査をする際は、対象の患者さんが動いてしまうとうまく描出できないのと
”エコー検査をするときの正しい姿勢”というものがあり、

本来、基本の腹部のエコーを見るときは”綺麗な”仰向け、
胸部エコーを見るときは両手両足を伸ばした横向け

の姿勢が必要になります。

通常、病院内では、前足を支える人、後ろ足を支える人がおり、検査する人と合わせて3人体制で確認します。
(おとなしい小さなワンコでは一人で両足を支えてもらうことが可能な場合もあります)

病院スタッフと違い、飼い主様一人での支え(保定)では、どうしても『綺麗な姿勢で動かないでいてもらう』ということに限界がでますので、細かいことをキッチリ確認する・・・ということがどこまでできるかな、、、とは思っています。

しかし、何センチ何ミリまできっちり見ることは無理でも、”異常があるかないか”の判断は可能ですし、
立った姿勢でも、お座りでも、見れる範囲で頑張って診ます。
レントゲンが撮れない往診業務では、とても大切な機材です。

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通常は助手席の足元に置いてあります。
かなりコンパクトです。

エコー検査は室内に器械を持ち込んで行います。
屋外でも検査可能ですが、悪天候時は屋根のある空間の確保をお願いいたします。

変な話ですが、実はこの器械、ビックリするほどお高い機材です・・・。
コードをかじられたり、機械を落としてしまった場合、私、たぶん顔が真っ青になると思います。

検査時はご協力をお願いいたしますm(__)m

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ちなみに、こちらは撮ったエコーの画像をプリントアウトする器械です。車内に載っています。
(・・・上に載っているのは電子天秤です)

検査結果を写真にしてお渡しすることもできます。

私が”往診でも診察台と変わらない診療が可能かな”と思えたのは、このモバイルのエコー検査機器が手元にあるからであり、血液検査機器よりは出番が少ないですが、往診車の必須アイテムです。