るい動物病院のブログ 知多半島エリアで往診専門の動物病院をしています
検査機器の点検
2017年06月14日 (水) | 編集 |
るいちゃん号には、様々な検査機器を車載しているのですが、その一つに血球計算器というものがあります。

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赤血球や白血球の数を数えてくれる器械です。

今日の午後は、この器械の定期点検に来てもらいました。
業者さんも、炎天下の中で器械の点検をするのはうちくらいのものだと思います(笑)。
ほんとにご苦労様です。

るいちゃん号が動き出して丸3年。
点検の方もびっくりされますが、ちゃんと問題なく動いております(^^)

本当は精密機器なのでしょうが、夏の暑さにも冬の寒さにも負けず、悪路の振動にもめげずによく頑張ってくれています。
訪問先ですぐに血液検査の結果が出せるということは、私の往診にとってはメリットがとても大きいです。

この先も日々トラブルが起こることなく、ちゃんと作動してくれますように~。。
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酸素濃縮器を購入しました
2015年02月27日 (金) | 編集 |


これは、酸素濃縮器です。
空気中の酸素を利用して酸素吸入するための器械です。

ワンコやニャンコもさまざまな理由で”呼吸困難”の状態になります。
心臓病の悪化による肺水腫。
肺に腫瘍があることで上手に喚起ができないことによる呼吸困難。
極度の貧血。

などなど。

車載の設備に救急の酸素ボンベは搭載していますので、訪問時に緊急で酸素吸入することは可能な体制になっています。

ただ、大きなボンベではないので、ガッツリ吸入すると約2時間でボンベは空になり、
半分に濃度を絞っても4時間・・・ということになります。

しばらく酸素吸入して落ちついてくれればいいのですが、呼吸困難は上記のような慢性病で起こることが多いため、
とりあえず一晩くらいは酸素吸入してあげたい、という患者さんもいます。

ボンベで吸入しながら施設のある動物病院に駆け込みたいところなのですが
動かすことも危険そうな状況に遭遇すると、移動そのものが怖いと感じることもしばしば。

現在、ご自宅にレンタルで酸素濃縮器と酸素BOXを貸してくれる業者さんもあり、
そこに依頼すると器械と箱を持ってきてくれるのですが、地域柄、持ってきてもらうのが翌日になってしまいます。

勤務時代はレンタル酸素ボックスが自宅に届くまでは、病院の酸素室で預かり
準備ができたら退院してそちらに入ってもらう・・・という体制を取っていたのですが往診ではそれができません。

なので、一晩過ごすのに、予備タンクも含めて酸素ボンベとマスクを貸出し、飼い主さんに吸入を続けてもらう・・・という場面に開業して数か月で3回も遭遇してしましました。

酸素が足りない緊急の患者さんは、注射や薬ではなく、今、ここで酸素を吸わないと生死に直結してきますし、落ち着くまで吸入すれば助かるかもしれないのに、”往診でこれ以上はできません・・”といって、諦めてしまうのも嫌。

というわけで、レンタル業者さんが販売してる酸素濃縮器と、組み立て式の酸素BOXを思い切って購入してしましました。

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るいちゃんが入るとこんな感じ。
大は小を兼ねる・・・ということで大きいほうのBOXにしましたので、るいちゃんサイズだと空間に余裕があります。

たたむとこんな感じ。

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これ、結構重たい・・・・・力持ちの私でも?まとめては持てませんでした。


ただ、器械が大きいために車に常備はできないので、本当に必要な患者さんには、ひとまず酸素ボンベで吸入を続けながら、一度自宅まで取りに行って、再度お持ちする・・・という形になります。
2度の訪問になりますから、単純に往診代は2回分かかりますし、他の往診の予約があればその後に・・・ということになりますが、生きるか死ぬかの問題ですから、ボンベを絞ってギリギリの対応をするよりは、患者さんにとっては、はるかにいいのではないかと思っています。

今まで呼吸困難の患者さんの対応は、本当に気がもめましたので、私自身もちょっと精神的に救われます。。。

1晩で済む子はこれだけで行けますし、少し長い時間BOXに入ったほうがいいと思われる場合はレンタル業者さんに依頼して対応しようと思っています。

・・・・呼吸が苦しい子は見ているのも辛いので、この器械の出番が少ないことを願いますけどね。








オゾン療法 導入しました。
2014年12月16日 (火) | 編集 |
オゾン療法・・・なじみの薄い言葉だとおもうのですが、先日、るいちゃん号にその器械を導入しました。

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オゾン療法とは、オゾンガスを使って様々な病気の治療をするものです。
人の領域では”血液クレンジング療法”と呼ばれています。

日本の人の医療では保険の適用ではないため、なじみがないのですが、発祥の国、ドイツでは100年以上前から行われており、日本でも戦前は行われていたという歴史の古い治療法なのです。

オゾンガスを血液や粘膜に反応させることで、細胞の代謝をあげ、抗酸化作用を高め、細胞の修復作用を促進、免疫能力を挙げることで、さまざまな慢性疾患、急性疾患の治療、、人では冷え・肩こりなどの”病気”ではない不定愁訴の治療、がんの縮小効果なども認められることから、がんの補完療法などにも用いられています。

代謝をあげ、細胞を活性化することで、いわゆるアンチエイジング効果がありますので、

老化に伴って、足腰が弱ってきたお歳よりワンコやニャンコ、
皮膚に腫瘍ができているけど、高齢なので麻酔をかけてまで手術はしたくないという患者さん、
アトピー性皮膚炎で薬を多用しており、薬が減らせない患者さん

などなど。。。。自分の免疫力や、細胞の持っている力を活性化させる治療のため、治療の対象となる病気はかなり広範囲になります。

オゾンはとても不安定な気体なので、反応してすぐに酸素に代わってしまうので、治療自体の副作用は全くないと言っても問題ありません。

動物病院でも、導入しているところは少しずつ出てきているのですが、まだ数は多くありません。
当院では車に常設することで、訪問先のワンコやニャンコの健康のお役に立てたらと思っています。

詳しくはHPに載せました。
よかったらご覧ください。

るい動物病院HP オゾン療法について
http://rui-vet.com/ozone.html
車載の設備 『鍼灸治療機器』
2014年12月09日 (火) | 編集 |
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私は10年以上、鍼灸の治療をしています。
治療の対象となる症例は、主に椎間板ヘルニアによる、後肢麻痺の子、および、老化とともに足腰が弱ってきたワンコ達、です。

本来、鍼灸治療は奥の深い系統だった医療であり、神経系のみならず、全身疾患に効果を発揮するものなのですが、
私は、そこまで東洋医学に精通しているわけではないので、申し訳ないですが、そのあたりはまだ自信をもって治療できません。

学生時代、私は動物病院の外科の研究室に在籍していたので、椎間板ヘルニアの手術に立ち会うとこがありました。
手術をした全てのワンコが元気になってくれればいいのですが、残念ながら手術をしても回復しないケースにも出会いました。
椎間板ヘルニアの症例は、基本的には他の部分は元気なので、キラキラした目をしながら、後ろ足を引きずって懸命に飼い主さんのもとにいく姿が、本当に見ていて気の毒でした。

現在の獣医療では、重度の椎間板ヘルニアは手術をすることが第一選択であるのですが、正確な診断・手術のためには脊髄造影という特殊検査や、今ではMRI検査が必要であるため、避妊・去勢手術のようにどこの病院でも行える手術ではなく、私が勤務していた病院も手術はできない病院でしたので、他院を紹介して手術を受ける以外は専ら内科治療が中心でした。

元々自分自身が”ぎっくり腰”もちであったこともあり、たびたび鍼治療のお世話にはなっていましたから、その効果のほどは肌で感じていましたし、勉強できるチャンスがあれば、ぜひ取り入れたいと獣医になった当初から考えていました。

獣医4年目にセミナーに参加できる機会があり、その後から椎間板ヘルニアの治療に内科療法に加えて鍼治療を施すようになりました。

先ほど書きましたように、現代の獣医療は重度の椎間板ヘルニアは手術が第一選択なので、あまり大きな声では言えませんが、鍼治療でも反応はあると感じています。

症状の程度にもよりますし、1回の治療で劇的に改善するような魔法の治療ではありませんが、
当院の場合、1週間に1回で1~2か月治療をして、その反応を見ます。
その反応次第でその後の治療方針を立てます。

筋力低下を防ぐために飼い主さんにはご自宅でリハビリをしていただくので、その効果もあってか、ほぼ日常生活を問題なく送れるケースを沢山経験しています。

2か月でまったく反応がなかったのですが、飼い主さんと相談してその後も継続して治療を行い、4カ月目に反応が出て、半年後に日常を取り戻したワンコもいます。

後肢麻痺はとにかく、諦めてはいけない、と思います。

ちなみに写真の機材は
”低周波パルス治療器”・・・刺した鍼にクリップを付けて、リズミカルに電気を流す器械
”温灸器”・・・治療した患部を遠赤外線の熱で温めます。普通の電気と違い、ポカポカ時間が長続きします。
この器械の中には、”びわの葉”エキスの充満したカセットが入っており、熱とともに皮膚から浸透します。
びわの葉は民間薬として、鎮痛・消炎効果が認められており、患部の鎮痛消炎に役立ちます。

なので、温灸治療は、通常の鎮痛薬で反応の悪い痛みなどに効果を発揮する場合もあります。

あと、老化からくる足腰の筋力低下で、踏ん張りがきなかくなるワンコにも効果が出ています。
足腰が使えなくなって寝たきりになると、ワンコの介護は本当に大変です。
特に大型犬は介護する側の人間の負担も大きくなりますので、効果には個体差が出るとは思うのですが、
寝たきりワンコを作らない、最後まで自分の事は自分で出来るワンコであることを最大限ケアしていく、、、。
そんなコンセプトのもと、訪問医療でお役に立てたらと思っています。

お困りの方がいらっしゃったら、あきらめずに一緒に頑張りたいな、と思います。

鍼治療や電気の治療、意外と嫌がりません。
最後に温灸でポカポカいい気分になるのかもしれませんが、1回目が問題なければ2回目以降はお利口さんに治療させてくれます。

自分自身の経験からも、鍼灸治療は痛くはないです。ご心配なく。

車載の設備 『酸素ボンベ』
2014年11月30日 (日) | 編集 |
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分包機の横の隙間に、酸素ボンベが積んであります。

通常、心臓病が悪化したり、貧血や呼吸器系の病気で酸素が必要になった場合、酸素が充満できるケージに入り、入院することになります。

往診では当然入院の設備はありませんので、緊急に酸素吸入するためのボンベです。
1本で通常の使用濃度で2時間、酸素を絞って大事に使用して4時間くらい使用できます。

短時間の使用で体内に十分酸素がいきわたってくれればいいのですが、たぶんそうはいかないケースが多々あると思います。1時間くらいの吸入でずいぶん楽になり、吸入処置を終われたケースもありますが、実際に、予備ボンベも含めて一日貸し出したケースもありました。

今はレンタル酸素ケージを貸し出してくれる業者さんもあり、頼めば翌日には自宅には設置してくれるのだと思いますが、それまでの時間の対応に限界が出てくると思われるのが悩みの種です。
酸素濃縮器という酸素を作りだす器械もあるのですが、この器械、結構大きいので常時車に積むのは厳しいため、
現時点で当院は所持していません。

酸素ケージに入ることで回復の見込みが十分にある患者さんであれば、状態が落ち着いたところで近医に行っていただく,
もしくはレンタルの酸素ゲージが手配できるまでこのボンベで何とかギリギリ酸素吸入をするか・・・これが現時点での、当院の往診業務の限界かもしれません。

なんとかしたいな、とは思っています。。